先読みの対応力は美の自己実現を任せてもらえる美容師になるための鍵

2018-10-17


前回は、指名される美容師に必要な提案力についてご紹介しました。お客様の話をよく聞き、共感、分析する力を育てていきましょう。

 

今回は、新人スタッフの方が悩んでしまいそうな「むずかしいお客様」への対応力と「気配り」についてご紹介したいと思います。「むずかしい」と感じてしまう原因は、苦手意識の存在にあります。

 

「むずかしいお客様」こそ長いおつきあいを求めています

 

「むずかしいお客様」とは一体どんなお客様でしょうか。無口でクールな印象の方や美意識の高い方、美容室が苦手な方も一定数いらっしゃることでしょう。

 

こういった方々のことを「むずかしい」と感じてしまうのは、お客様の表情の変化を敏感に感じ取り、苦手意識に変えてしまっているからではないでしょうか。「むずかしいお客様」こそ、心を開けばリピートしていただけるお客様になります。

 

未来型のカウンセリングで、どんな自分になりたいのかを丁寧に聞き出し、そのイメージの実現のために一緒に考えていける美容師を目指しましょう。大切なことは苦手意識や先入観を捨てること。お客様が心を開きにくいのであれば、こちらから心を開いてお話を聞くことでその熱意は必ず伝わります。

 

「気配りができる」ことは全体を見て先を読む力があること

新人スタッフの方であれば、毎日の日課となっているであろう掃除。この「掃除」という行為が、気配りの心を育てるのにとても有効的です。

 

例えば店内の電球がひとつ切れているとします。自分の目の前の仕事しか見ていないスタッフの方には気がつきにくいことでしょう。しかし日常的に掃除をすることで、お店全体に目が行き届くようになり、どのようにすればお客様が快適に過ごしていただけるのか、スタッフの方々が使いやすい道具の配置にできるのかを考えられるようになっていくのです。

 

どのように改善したらいいのか迷う場合には、清掃前と清掃後の写真を撮り、改善点を話し合いましょう。自分では気がつかなかった乱れにも気がつけるはずです。

 

店内の微妙な変化に気がつかないのは、やる気がないのでも緊張感がないのでもなく、「見えている範囲が狭い」ということ。掃除を新人スタッフの方の仕事とするのは、全体に行き届く気配りの心を育てるためのトレーニングだと考えましょう。

 

まとめ

将来のなりたい姿をイメージして未来型のカウンセリングを行い、お客様の美の自己実現のお手伝いができる美容師はお客様にとっても長くお付き合いしたいと思える存在ではないでしょうか。そして全体を見て考え、行動できる美容師は時代の変化にも気がつきやすい美容師といえるでしょう。

 

お客様の話を隅々まで聞き、求められていることを判断し、先を見る力を養うことが、お客様に好かれて任せてもらえる美容師になるための対応力を鍛えるということなのです。

 

次回からは、スタッフ一人ひとりの個の力を育てるために必要な3つ目のスキル「セルフマネジメント」についてご紹介します。

 

 

参考書籍:美容室の現場力 藤原 花妃 著

 

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