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適正原価率はどのくらい?美容業ならではの売上と原価率の考え方とは

利益を出すためには、経費を抑えることが必要です。そこで注目したいのが『適正原価率』。美容業の場合、適正原価率の計算方法は、他の業種と異なります。では、売上原価の考え方や、原価率の計算方法はどのようにすればいいのでしょうか?

売上は2つに分けて考えよう

利益を出すためには適正原価率に注目していくのですが、その前に美容業の場合は売上を分けて考える必要があることを知っておいてください。

 

どうして売上を分けて考える必要があると思いますか?

 

なぜなら、美容業はカットやパーマなどの技術にともなう『技術売上』と、シャンプーやトリートメントなど商材の売上である『店販売上』の2つに分かれているからです。

当然ですが、売上の内容が違えばかかる経費も違ってきます。そのため、売上原価を計算するためには必然的に分けて計算する必要が出てくるのです。

 

美容業にとって適正な原価率を計算し把握するためにも、まずは『売上は2つに分けて考えること』を理解しておきましょう。

原価率も2つにわけると考えやすい

売上は技術売上と店販売上の2つに分けて考えることを説明しましたが、原価率も同様に2つに分けて考えましょう。

原価率を計算するために必要な売上原価ですが、どんな意味だったか覚えていますか?

売上原価とは、売上を上げるときにかかった費用のことを言います。

 

原価率は、売上原価÷売上で計算できるので、『技術原価』と『店販原価』それぞれで計算しましょう。

 

『技術原価』の計算式は、

技術原価÷技術売上

こちらは単純でわかりやすい計算式です。

 

一方『店販原価』の計算式は、

(店販売上-店販原価-スタッフ歩合)÷店販売上

スタッフの歩合を考えることを忘れがちなので注意しましょう。

 

それぞれの計算式を見てわかるとおり、技術原価は材料費率を、店販原価は利益率で判断していくと、適正原価率をどのくらいに設定すればいいのか把握しやすくなります。

参考書籍:NO LIMIT(鈴木淳也、大河内隆広、西川礼一)『サロン成長戦略会議』株式会社髪書房,2017年

平均よりもお店のコンセプトを大切に

適正原価率を計算するためには、美容業の職種だからこそ2つに分けて考える必要があることを説明しました。しかし、適正原価率よりも大事なことは、「あなたのお店が何に力を入れているか」です。

つまり、力を入れている内容によって適正原価率の判断は変わってくることになります。

あなたがどんなことに力をいれたいのか?また、あなたのお店の強みは何なのか?を把握して、より利益を出すために必要な原価率を検討してみてください。

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