最大限のサービスを提供するために!トータルデザインフィーを考えて
前回では、独自性を生み出すための情報の集め方を2つご紹介しました。
ひとつ目は、異業種を研究すること。
ふたつ目は、海外にも目を向けて視察し、実際に触れてみることです。
そして自店のコンセプトと合っているかを考え、合っていれば取り入れ、発展させることができる可能性があることをお伝えしました。
今回は、美容室としての新しい価値を打ち出すべく、価格改正の際に少しだけ目先を変えて考える方法をご紹介したいと思います。
価格改正の際に着眼すべきは、なにも施術料金だけではありません。
メニュー自体の料金を見直し、客単価を上げることももちろん大切なことですが、それではスタッフの方々の雇用環境は改善されにくいのではないでしょうか?
ホテルやレストランなどに行くと、提供されるサービスに対して、10〜20%のサービス料を上乗せして請求されるのが普通ですが、私たちは当然のようにそれを支払っています。
しかし、私たちは何の違和感も感じていないのではないでしょうか?
それは、サービス料を支払っても当然、と思わせるほどのホスピタリティが行き届いているからです。
これは同じサービス業である美容業界にも取り入れられないものなのでしょうか?
鏡の前で完成した美の形がゴールではなく、家に帰ってからはもちろん、再度来店されるまでのトータルデザインを設計する、という考え方にシフトしていくと、サービス料が発生することは自然なことでしょう。
当然、サービス料を上乗せすることの意味をお客様に丁寧に説明することを怠ってはいけません。
このような仕組みをつくりだすことでお客様のサロンに対する価値観が変わり、クレームの減少にもつながるのです。
石井 孝治 著
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アンケート結果はあくまでも参考程度にとどめましょう
どのサロンでも着想しないような観点から価格改正を行うのはとても勇気がいることでしょう。 実際に踏みこむ前に時間をかけ、お客様にアンケートを取ろうと考えるかもしれません。 しかしアンケートというものは、主観的な意見が中心となります。 蓋を開けてみると少数派の意見は届きますが、本来意見を聞きたいはずの多数派の意見はなかなか届きにくいものなのです。 こちらにとって大事だと思っているところほど空欄のまま返ってくることも多いでしょう。 少数派の意見によってコンセプトの軸がブレてしまうようでは元も子もありません。 アンケート結果は、あくまでも「参考程度」にとどめるように心がけましょう。まとめ
新しい着想による価格改正の意味がお分かりいただけたでしょうか? お客様は、提供するサービスがホスピタリティにあふれたものであれば、その対価として喜んで料金を支払ってくださいます。 適正価格にすることによってスタッフの方々の雇用環境も整えることができますし、なによりお客様に最大限のサービスを提供することができるのです。 価格改正の際には、今までと少し視点を変えて考えてみることもあなたのお店をより良くするために有効な方法だと覚えておきましょう。 参考書籍:1年先まで予約が入る奇跡のサロン新着記事
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