専門性を上げる教育システムの見直しで自ら考えて動ける人材づくりを
前回は、スタッフの方々に長く働いてもらうために経営者がするべきことを2つご紹介しました。
ひとつ目は、やりがいを持って働いてもらうために専門性を高めるチーム作りをすること。
ふたつ目は、経営者が首尾一貫した考え方を持ち、教育システムや給与体系の仕組みを作っていくことです。
この2つを徹底していくことで、離職率を下げることにつながるでしょう。
今回は、専門性を高めるチーム作りをするために教育システムをどのように見直すのかについてご紹介したいと思います。
若い人を雇用しても、長続きせずに辞めてしまう。
これは美容業界に関わらず、現在どの業種でも起こりうる悩ましい問題ではないでしょうか。
では、辞めてしまう理由は何でしょうか。
時代背景も大きく関係しているようですが、それ以外にどの時代でも言えることとしては、人が仕事を辞めるときには「自分のことを認めてくれない」「先が見えない不安を感じてしまう」ということが解消できないことが挙げられます。
これは人と比べてしまい、劣等感を抱き続けたまま解消できなかったり、自分が成長していることが見えにくかったり、といった教育システムの未熟さが産んだ結果にほかなりません。
では、どのようにしたら解消できるのでしょうか。
「アシスタント=半人前」という考え方から卒業し、お店に立って働いた結果、その対価として給料が発生しているのであれば一人前、という考え方にシフトしていかなければなりません。
この考え方をスタッフの方々に浸透させていき、経営者は新人スタッフの方々が自分の成長を感じながら働ける仕組みを作っていかなければならないのです。
石井 孝治 著
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必要なのは長所を伸ばす教育システムづくり
人にはそれぞれ長所も短所もあり、成長スピードもそれぞれです。 単一的な教育システムはバランスの取れた美容師像を作るためのものなので、時間がかかる方にとっては苦痛になりかねないでしょう。 そこで、長所を伸ばす教育をする、という考え方にするとどうでしょう? 例えば、コミュニケーションは苦手だがシャンプーは得意なスタッフの場合。 一旦コミュニケーション能力を伸ばすことは置いておいて、ヘッドメニューに特化して携わります。 すると、もともとシャンプーは得意なので仕事の丁寧さはお客様に伝わりやすく、また褒められることでそのお客様のために何ができるのかを自然と考えるようになっていくのです。 美容師としての知識をお客様にお伝えしていく中で、コミュニケーション能力も次第に上がっていくことになります。 このように、長所を伸ばしていけば短所も引き上げられやすくなり、離職率が下がることにつながっていくのです。まとめ
専門性が高いチーム作りとは、自分で考えて動くことができる人材を育てていく環境作りをすることです。 アシスタントのうちからプロ意識を持ち、お客様と関わっていくことで本人にやりがいや自信を持ってもらいましょう。 そして長所を伸ばして、そのスタッフの方に合ったポジションを作ることで自分と向き合う環境ができれば、他人と比べることもなくなり離職率も下がっていくでしょう。 長く働いてもらえれば、会社との関係も深くなり、お互いにとっての利益になります。 経営者の皆さんには、時代に合わせた教育システムを作ることが求められているのです。 参考書籍:1年先まで予約が入る奇跡のサロン新着記事
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