新人育成 経営お役立ちPick

仕事の質と量が給与に反映される実感でスタッフのやる気を引き出そう

前回は、専門性の高いチーム作りをするために、教育システムを見直すことの重要性をご紹介しました。 長く働いてもらうためには教育システムを見直し、スタッフの方々にやりがいや自信を持って働いてもらうことが必要です。 そのためには長所を伸ばし、人が辞めない教育システムを構築していきましょう。 今回は、教育システムと給与体系の関係性について詳しくご紹介したいと思います。  

個人の能力に合わせたオリジナルの教育システムを作ろう

前回でもご紹介したように、今までの単一的な教育システムは、バランスの取れた美容師を作り上げるためのものです。 人にはそれぞれ個性があり、成長度合いにもばらつきがあるのは当然のことです。 他人と比べて自信を失わないためには、その人に合った教育システムが必要となります。 個人の能力によって重点項目やそれにかかる期間を変えていくことで、本人のやらされている感をなくすことができます。 そして、評価システムも感情に左右されない、誰が見ても判断のできるものにしていくことによって、現場と連携した実力評価ができるようになるのです。   個人の能力に合わせた教育システムの例
入社年数 重点項目 進捗状況
1年目 クレンジング/清掃/コミュニケーション level1→level2
2〜3年目 トリートメント/ヘッドケア/伝達力 level3→level4
4〜5年目 カット/スキンケア/質問力 level4→level5
 
  • 個々の能力に合わせて重点項目を絞る
数ある項目の中から、本人が自信を持って取り組んでいるところとチームとして頑張ってほしいところの合致点を探り、3項目に絞ります。
  • レベル分けすることで、誰が見ても判断できる評価基準にする
経営者の感情が入った評価は不満を生みます。 達成感を感じられるよう、客観的な判断基準を設けましょう。   ミーティングで、自己評価と現場の評価を入れた進捗状況を発表してもらいましょう。 その結果、テスト形式ではない現場と連携した実力評価をすることになります。 課題決定から最終判断までがすべて現場と連動していることで、成長した実感を味わってもらうことが可能になるのです。  

能力に見合った給与体系でやる気につなげよう

  オリジナルの教育システムでしっかりと実力もついてきたのに、給与も実力に見合ったものでなければ、やる気を失い結果的に離職につながってしまうのではないでしょうか。 基本給が段階別に分けられ、定期的な人事考課で昇給していくことは一般的ですが、実力が上がってきたのであれば、これに能力給がついてしかるべきです。 仕事の質と量が給与に反映されれば、もっと腕を磨こうとやる気になりますし、頑張れば、先輩より多く給与を手にする可能性もあるのです。 こうした給与体系を確立していくには経営者だけではできませんので、社労士と連携して緻密な給与体系の設定に努めましょう。  

まとめ

実力がつけばそれに見合った給与が手に入る、ということがスタッフの方にやる気と自信を与え、また当然のことだということがお分かりいただけたでしょうか? そしてこれからの時代、介護や育児で時短勤務をするスタッフの方も出てくるでしょう。 そういった状況に柔軟に対応できる雇用制度作りをするためにも、専門家の知識は必要不可欠となります。 また、経営のリスクを減らすためにもコンプライアンスの徹底は非常に重要です。 あなたのお店のブランディングを確かなものにするためにも、経営者は会社の仕組み作りにこそ時間をかけるべきなのです。   参考書籍:1年先まで予約が入る奇跡のサロン 石井 孝治 著   関連記事 長期雇用は専門性を身につけやりがいを感じて働く仕組みづくりを! 専門性を上げる教育システムの見直しで自ら考えて動ける人材づくりを